始業点検 とは、作業を開始する前に、一日安全に使用できるように車両を確認する大切な点検です。
フォークリフトはコンパクトですが、乗用車とは違って、持てる荷物の2倍近い重量があり、荷積みのための3m以
上の荷揚能力や、大きなハンドル切れ角などの特性を持っています。
車両状況を確認せずに使用すると、不具合や大きな災害が発生する可能性もあります。
例え少しの水漏れ、油漏れでも頬っておけば大きな異常に繋がります。油漏れは火災の原因にもなり大変危険です。
油圧配管/ホース/シリンダ(リフト、ティルト、パワーステアリング、 シフト)
フォーク/バックレスト

前日の作業でタイヤが傷ついたり、Wタイヤの間に異物が挟まっていませんか。作業中のタイヤの異常は災害に繋がりかねません。
リム取付ボルトのゆるみ、リムの損傷/タイヤの損傷、異物の挟み込み、刺さり/タイヤ空気圧の異常

ブレーキは重い車体と荷の重量を前輪だけで停止する能力が必要とされます。特に重要です。
広い場所を確保して、徐行しながらテストします。

片効きかどうかは、ブレーキをかけたときに車体が左右に振れないか。ブレーキ痕が左右均等に残っているかで確認。
坂道でリフトを止めることは、ままあることですが、動き出して危険を感じたことはありませんか。
レバーを引いて、確実に停止しているかを確認します。
(調整はサービスマンに御依頼ください)

ホーン/バックブザー
水温計/エンジン油圧警告灯/チャージランプ/ブレーキ液量警告灯
前照灯/後照灯/方向指示器/ストップランプ

さあエンジン始動、作業を始める前に最後の確認!
操作レバー(リフト上下、ティルト前後傾)/ハンドル、ペダル/前後進レバー
始業点検を長く継続するためには、時間をかけずに効率良く、且つ、重要な部分を良く見ることが大切です。
なお、確認した不良箇所は早期に修理して下さい。

